ハチは普通、好んで家や車の中に入る事はありませんがエサなどを探しているうちに誤って入ってきてしまうことがあります。ハチは明るい方へ向かう習性がありますので、明るい方角の窓を開けて静かにハチが出て行くのを待ちましょう。ハチもあわてていますので、追い回したり払ったりすると、逆に攻撃してくることがあります。
毎年、5月から11月にかけて、※スズメバチは、4~5月頃から巣を作り始め、バレーボール状にどんどん大きくなっていきます。巣が大きくなるとハチの数が増えて駆除が大変になるので、小さいうちに駆除しましょう。
「ハチが巣を作ったけれど、どうしよう」という相談が、連日、福祉保健センターに寄せられます。
近年では、温暖化の影響で、12月まで活動している蜂もいます。
家に巣を作ることが多いハチに、スズメバチとアシナガバチがいます。スズメバチやアシナガバチは、草木の害虫を捕まえて食べる益虫です。しかし、私たちの身近な場所に巣を作った場合は危険な昆虫となることがあります。
気温が20℃以上に上昇する頃からハチの活動は活発にる。越冬を終えた雌のハチは巣を造り始める。1個体で巣を造る場合は単雌創設、沢山で巣をつくる場合は多雌創設という。この時期は個体数が少なく、目立たない。
アシナガバチは6月に働きバチが出現し、巣は急激に生長し、この頃からハチは巣を守るために集団で攻撃するから大変危険な時期である。アシナガバチ類の巣は6月には最大になり、巣造りを停止する。9月以降、巣のまわりにハチは残っているが、集団で攻撃することはない。この頃から11月にかけて、ハチは民家の壁、木の枝など巣がない所に雌が沢山集まって、集団を造る。交尾を終えた雌は冬越しの準備に入る。気温が20℃以下に降下すると、ハチは活動を停止、越冬状態になる。
スズメバチは5月にトックリ状巣を造り、12月まで活発に活動する。6月以降、巣は急激に大きくなり、大変危険である。12月には最大に達する。スズメバチは年によっては冬でも巣のまわりに雌と雄が群がることがある。
1~4月:ミツバチが分蜂する。住宅や庭木に新しい巣を作る。
4月:越冬後のアシナガバチ出現。
5月:アシナガバチ・スズメバチが巣を造る。目立たない。
6~7月:働きバチが生まれ、巣は急激に大きくなる。大変危険な時期である。
8月:アシナガバチの巣は最大に達し、解散する
6~11月:スズメバチの巣は急激に大きくなり、大変危険である。
12~3月:スズメバチの巣は解散、越冬に入る。年によってはハチが巣に残留。
4月から6月(梅雨前)
アシナガバチ ミツバチ スズメバチ
6月(梅雨明け)から
スズメバチ スズメバチ アシナガバチ
コガタスズメバチ
活動時期…5月から11月中旬頃
営巣場所…主に木の枝や人家の軒下などの開放空間
最も一般的なスズメバチで市内で一番多く見られるスズメバチ種です。
5月中旬頃から6月頃にかけてトックリを逆さにしたような形の巣を見かけます。この時期(トックリを逆さにしたような形の巣)は女王バチが1匹で活動していますので、危険性はありませんが順調に大きくなった時に、生活に支障のある場所にできた場合は、比較的容易に駆除のできるこの時期に駆除をすると良いでしょう。7月以降、働きバチ蜂が徐々に増え、巣はほぼ球形になり縞模様ができます。出入口は下から横方向にかけて一つ開いていて、ハチは主に巣の中で活動しています。11月中旬頃まで活動し、その後新しく生まれた新女王バチ以外のハチは全て死んでしまい巣は空になります。翌年以降その巣を使うことはありません。
5月中旬頃から6月頃までに見つかる初期段階のコガタスズメバチの巣
トックリを逆さにしたような形をしている
7月以降見つかる巣。トックリの管のような部分が取れほぼ球形になります。この巣では出入り口は横に一つです。最大で直径25センチから30センチ位になります。
活動時期…5月から12月上旬頃
営巣場所…木の枝や人家の軒下などの開放空間と屋根裏や壁の中などの遮蔽空間
あまり多くはありませんが市内でも時々見られます。開放空間にできた巣はコガタスズメバチとほぼ同じような形をしています。この種は比較的攻撃性も強く活動の最盛期である8月以降は働きハチの数も大変多くなり人家においては屋根裏の通気孔などから多数の働きバチが出入して気が付くことがあります。12月上旬頃まで活動し、その後新しく生まれた新女王バチ以外のハチは全て死んでしまい巣は空になります。翌年以降その巣を使うことはありません。
活動時期…5月から11月頃
営巣場所…比較的大きな木の洞、木の根などを利用した土中の遮蔽空間(普通人家には営巣しません)
大変攻撃性の強いハチですが、寺院や林の中の木の洞や土中に営巣することが多く、街中ではあまり見かけません。もしそういった場所に立ち入って発見した場合には巣(ハチが出入りしている所)から静かに速やかに離れるなどの注意が必要でしょう。また、10月以降、ハチのエサとなる虫などが少なくなるとエサを求めて遠くまで飛ぶため、単独または数匹で飛んでいるオオスズメバチを街中でも見かけることがあります。攻撃性の強いオオスズメバチであっても巣から離れて飛んでいるハチがむやみに人を刺すことはありません。オオスズメバチの巣を探す事は困難ですので、山や林を歩くときは気をつけましょう。11月頃まで活動し、その後新しく生まれた新女王ハチ以外のハチは全て死んでしまい巣は空になります。翌年以降その巣を使うことはありません。
木の根から出入りしているオオスズメバチの巣。
土中にできたオオスズメバチの巣。普通、巣そのものはほとんど見えません。
活動時期…5月から11月頃
営巣場所…樹洞、天井裏、壁間、戸袋などの閉鎖的な場所が多く、稀に軒下などにも営巣します。
スズメバチの巣の形といえば、ボールのように丸く、ハチの出入口は横に1つという特徴がありますが、モンスズメバチの巣は鐘状で底が抜けています。営巣場所が手狭になると引越しをする習性があります。天井裏に営巣した場合、巣の下に餌の残骸や死骸などを捨てるため、天井にシミができて発見されることがよくあります。
女王バチは5月中旬に営巣を開始します。働きバチは6月から羽化し、9月~10月には400頭程度になります。オスバチ、新女王バチとも9月~10月に羽化します。
幼虫の餌として主に各種のセミを狩る他、バッタやトンボなども狩ります。攻撃性、威嚇性はともに強く注意が必要です。働きバチは日没後も数時間活動するので、灯火に集まったり、室内に侵入することがあります。
よく見かけるアシナガバチの一種で、アシナガバチの中では大きな体格のハチです。危険性は低いので手の届く場所や誤って巣を刺激してしまうような場所にできた巣以外はできるだけ駆除をせず様子を見てあげましょう。4月中旬頃から6月上旬頃まで女王バチ一匹で活動しています。駆除の必要があると思われる場所に営巣している場合は、比較的容易に駆除のできるこの時期に駆除すると良いでしょう。その後、働きバチが生まれ7月から8月にかけて最盛期を迎えます。最盛期には巣の形はほぼ円形(円盤状)になることが多く、最大で直径15センチ前後になり巣上に無数の穴や白い幼虫などが見えます。この頃には働きバチの数も数十匹以上になります。9月中旬以降になると活動もほぼ終わり巣上や木の枝、壁等に集団でとまっていることがありますが、10月中旬頃までに新しく生まれた女王バチ以外は全て死んでしまい巣は空になります。翌年以降その巣を使うことはありません。
4月中旬頃から6月上旬頃まで女王バチ一頭で活動している初期段階の巣。
7月以降の巣で巣上に多数の働きバチがとまっていて幼虫なども見えています。
活動時期…4月から10月頃
営巣場所…軒下、窓枠、木の枝、放置してある車や自転車等様々なところに営巣します。
セグロアシナガバチと共に川口市内でよく見かけるアシナガバチの一種で、体格は小さめです。
危険性は低いので手の届く場所や誤って巣を刺激してしまうような場所にできた巣以外はできるだけ駆除をせず様子を見てあげましょう。4月中旬頃から6月上旬頃まで女王バチ一匹で活動しています。駆除の必要があると思われる場所に営巣している場合は比較的容易に駆除のできるこの時期に駆除すると良いでしょう。その後働きバチが生まれ7月から8月に最盛期を迎えます。巣の形は営巣場所により違い不規則な形ですが、大きさは最大で10センチ前後になり巣上に無数の穴や白い幼虫などが見えます。この頃には働き蜂の数も数十匹以上になります。9月中旬以降になると活動も終息期を迎え、10月中旬頃までに新しく生まれた女王バチ以外は全て死んでしまい巣は空になります。翌年以降その巣を使うことはありません。
活動時期…4月頃から
営巣場所…木の洞、人家の屋根裏や床下、墓石の中等、主に遮蔽空間に営巣しますが、稀に木の枝や軒下にも営巣することもあります。
川口市内で活動しているミツバチは主にニホンミツバチだと思われます。ミツバチは体格が小さく性格も穏やかで、巣を直接刺激するなどしなければあまり人を刺すことはありません。4月以降、人家では主に床下や屋根裏の通気孔などから多数の小さなハチが出入りしていて気が付きます。攻撃性は弱く、危険性は低いのですが、順調に活動すると翌年以降も数年にわたり同じ巣を使い続けることがあります。
「ミツバチの分封(分蜂)・巣分かれ(引越し)」について
主に4月から6月頃に新しい女王バチが誕生したとき、今までの女王バチと働きバチが古い巣を譲り渡して新しい巣を作るために巣から飛び立ちます。この時、新しく巣を作る良い場所を探す間、木の枝や軒下などに集団(数万匹ともいわれています)でとまって「蜂球」をつくることがあります。見た目から恐怖心をおぼえますがこの状態の時のハチは大変おとなしく、こちらから危害を加えない限り攻撃してくることはまずありません。巣を作る場所が見つかれば、ハチたちは移動していきます。早くて1日から3日、遅くて1週間のうちには移動しますので、様子を見てください。なお、夏場でも時々、分封(分蜂)を見ることがありますが、この頃の分封(分蜂)は春先のものと比べ規模は小さく、留まっている期間は若干長くなることが多いようです。
ニホンミツバチの巣
分封(分蜂)時の様子です。数匹程度のハチが飛び立つ程度で大変おとなしいです。また移動する時には一斉に飛び立ちます。稀に木の枝等にも営巣しますが、その時にはハチとハチの隙間にたくさん穴の開いた白い巣が見えます。
木の枝、壁、竹筒に泥を使った巣を作ります。(泥をこねたようなかたまりの巣など)巣の中に卵と餌となる虫を入れて蓋をします。危害を加えない限り人を攻撃してくることはありません。単独性のハチですので、巣を守って人を攻撃してくることもありません。
梁や壁にできた巣。危険性はありませんのでできるだけ駆除をせず様子を見て下さい。
胸部が黄色い毛に覆われている、黒くて大きなハチです。巣は、枯れ枝や木造の家の梁の部分などに丸い穴を開けて作ります。巣のある下の床にオガクズのようなものが落ちていて気が付くことがあります。よくスズメバチに間違われますが、スズメバチではありません。飛んでいる姿・羽音等、重量感たっぷりで恐怖心を与えますが、危害を加えない限り人を攻撃してくることはありません。単独性のハチですので、巣を守って人を攻撃してくることもありません。
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